世界華人工商婦女企管協会総会(世華総会)は7月19日、台中市政府で介護タクシーなど4台の贈呈式を行なった。世華総会は前日18日にも基隆市政府に対して介護タクシー1台の寄贈をしており、政府の推進する福利政策に多大な貢献と協力をしている。世華総会の施郭鳳珠総会長は「ハンディキャップを持った人が、よりよく生活することができれば」と、寄贈の目的を話した。
この日行なわれた贈呈式には施郭総会長をはじめ、胡志強台中市長、僑務委員会の任弘副委員長、世華総会日本分会の謝美香会長、俞秀霞副会長らが出席。介護タクシーの寄贈に対する感謝を表現するべく、12人の障がい者らによって構成されたグループによる「車椅子ダンス」も披露されると、会場からは暖かい拍手が送られた。
また、台中市身体障害者福利協進会に対しては公務車一台が贈呈された。施郭総会長は協進会の使用していた車両が老朽化していたことを気にかけていたことを明かし、「会の運営と推進を願い、そして身体の不自由な人を想い」寄贈を決定したと言う。また、今回の寄贈によって高齢者やその介護者に対して「もっと良質な生活とバリアフリー空間を提供できることを願う」と語った。
これに対して胡市長は「寄贈者の皆さんはお美しく、心はもっと美しい。愛は最も美しく、このぬくもりは必ず全ての身体の不自由な人に伝わるだろう」と、世華総会の善意に感謝した。僑務委員会の任弘副委員長も介護タクシーの寄贈によって「(台中市の)ソフト・パワーの増加につながる」と歓迎した。台中市政府の発表によれば、今回世華総会が介護タクシー3台を寄贈したことで、市内の介護タクシー総数は219台に増加した。台中市はバリアフリー政策を推進しており、今回の寄贈によりバリアフリー環境が一段と向上した。
世華総会は今後も同様の慈善活動を行なうとしており、来週には台南市や新北市などの自治体や団体にも福祉車両が寄贈されることになっている。